線路端風景録

カテゴリ:鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR)( 53 )


夏草茂る

只見線は9時前に会津川口駅を出発する426Dが行ってしまうと、概ね3時間ほどの空白ができてしまう。
いつもはなんだかんだでうまく暇を潰していたのだが、この日はどうも合間にやりたいことが無かった。
第一橋梁の下で水鏡のキハをゲットした後は結構悩んだ末、SLを撮ることに決めた。

国道49号と磐越西線が離れるため、あまり訪れることのなかった豊実方面へ。
煙が期待できるという面縦ポイントに向かった。

真上から降り注ぐ痛さを感じるような陽射しが降り注ぐ。
どのくらいの画角を取っておけばよいのかは正直よく分からなかった。
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2017/7/9 磐越西線 8226レ 豊実~日出谷

列車本数がかなり少ない区間であるからか、線路は夏の草に占拠されている。
漆黒の機関車は草など気にせず、その車体の高さを超えるほどの煙を上げて走ってきた。
煙はおそらく悪いことはないのだろうが、車体横の標識を排除できなかったのが悔やまれる。

この後は杉峠を越えて再び只見線へ。
結果としてSLを撮りにこちらへ来たことは失敗であったのだが、それは終わったからこそ言えることだ。

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by wakashiosai | 2017-07-20 20:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

18時10分

何度か訪れた只見線であるが、陽の長い時期に撮っておきたいものがあった。

もう3週間ほど前となる、6月11日は梅雨入り前のラストチャンスと踏んで急遽会津へ。
朝は川霧が狙えるかと思っていたが、仮眠から起きることが出来ず朝は遅めのスタートになった。

流れてくる雲に背景を暗くされたり、撮影地を誤認して辿りつけないなどあり日中の戦果はほぼなし。
水鏡を狙える会津盆地を見下ろす俯瞰にも立ち寄ったが雲にやられてしまった。

そうして下界に降りた17時過ぎ。
まだ雲は西の低空に残っていた。

ブナりんラッピング車が通るときは影の中。

今日の最後に期待する18時前。
西の空から希望の陽射しが降り注ぐ。

もう雲は来ないと確信できた通過の少し前。
設定の最終確認をする。遠くから車体が見えてきた。
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2017/6/11 433D 只見線 会津高田~根岸

そして迎えた18時10分。
空の抜けもよく、夕方の斜陽を目いっぱいに浴びたキハ40の4両編成が通過していく。
なかなか上がらなかった戦果もこれ1枚で覆ったような気さえする。

最初から撮りたかったものは無事に撮ることができた。
勝利の余韻に浸りながらウキウキの帰宅。

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by wakashiosai | 2017-07-04 20:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

海岸段丘

海岸線のすぐそばに段丘崖が迫る追良瀬の海岸。
追良瀬川の南側では国道も線路と共に海岸線に沿って通るが、北側は国道が段丘面に上がってしまう。
台の上に鉄道を通せるはずもなく、ここでは五能線だけが海と崖の間隙を縫う。

海に突き出るようにある塩見崎の近くから夕暮れの海岸をいく列車を狙った。
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2017/5/4 2833D 五能線 追良瀬~驫木

遠くまで続く崖は、ゴールデンウィークの喧騒すらよそにする。
そんな気がした。
川の向こう側に姿を現した列車はすぐには足元にやってこない。
広がる海を眺めながら、ゆったりと流れる時間を楽しんだ。

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by wakashiosai | 2017-06-13 20:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

赤+青

GWは遠く青森まで。2年ぶりに足を運んだ。

何度か訪れた北東北、撮影対象はブルトレや485系・583系がメインとなっていた。
それらのすべてが過去の物となってしまった今。
本線をゆく花型に隠されてしまっていた物たちに焦点を当てる。
男鹿線に蓄電池車が入るなど、ついにキハ40系にも終わりが見えてきたようだ。

深夜の東北道をひたすら走るということは今回はせず、18きっぷを使った旅行のように急がず北を目指す。
黒埼PAで2時間半ほど仮眠し、笹川流れ回りで勝木を目指す。
日本海を望む国道沿いの撮影地で新潟色のキハを撮ることにした。
到着した場面では山の影が迫っていたが、通過までには無事抜けた。
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5/3 821D 羽越本線 勝木~府屋

色の種類が豊富な新津のキハ40。
どれが来るかは通過するまでのお楽しみという時もある。
個人的な好みも分かれるものだとは思うが、好きな色を追いかければよいと思う。
新津だけでも数色あるが全国各地様々な塗色が走っている。
西の方では朱色への統一が進むものの、各地域ごとの個性が垣間見えて面白いものだ。

時折休憩を挟みつつ、日本海側を北へと向かった。

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by wakashiosai | 2017-05-26 21:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

春を掴め

今日は啓蟄。
日増しに太陽は高く昇るようになって、暖かくなり、昼が長くなっていく。
冬型も長持ちしなくなるなど、至るところに春を感じるようになった。

花が咲き誇り、枯れていた山が一斉に芽吹く。
彩ゆたかな季節までもう少し。
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2015/4/12 東北本線 437M 大河原~船岡

変わりやすい天気とすぐさま移ろっていく彩りの数々。
勝利の喜びも敗北の悔しさもその場にいるから味わえるもの。
いつまでも冬ごもりしているだけで得られるものは何もない。
進みゆく季節と共に次なる一歩を踏み出して、来る春を掴みたい。

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by wakashiosai | 2017-03-05 18:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

春一番

昨日(17日)は春一番の発表があった。
やってくる彩のある景色の到来に期待を寄せる人も多いのだろう。
冬将軍もまだ負けるわけにはいかないようで、前線が抜けた今日は冬の気温となった。

寒さ極まる頃であるといわれている昨月26日は雪景色を求めて只見線へ向かった。
当日の午前中は気圧の谷により雪が舞う天気で、第一橋梁から見える景色は去年より多くの雪があったものの雪晴れの中の俯瞰は叶わなかった。

沿線を走り回っているうちに雲は流れていき、よく抜けた青空が広がった。
向かった先は会津川口駅近くの上井草橋を渡り右へ少し行ったところにある対岸に線路を見渡せる場所。
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2017/1/26 只見線 430D 会津中川~会津川口

木々が纏っていた雪は晴れて気温が上昇したためかほとんど落ちてしまったようだ。
慌てて雪の中を歩いていって濡れた冷たい足先も気にならなくなるほどにゆっくりと走っていく列車へ夢中になってシャッターを切っていた。

関東に住んでいる者にとって全てが非日常の光景である只見線の更なる非日常。
深い雪に閉ざされる地域で暮らしていくこと、その基盤を守ることは想像するに余りある大変なものであろう。
この冬も無事に乗り切ることができれば暖かい季節が待っている。
しかし、この雪景色とはまたしばらく会えなくなるのだと思うと少し寂しいものがある。

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by wakashiosai | 2017-02-18 17:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

迫りくる夕闇

向かった先は眼下に大志の集落を見る尻吹峠の俯瞰。
既に多くの三脚が立ち並んでいた。

雄大な川のほとりを山に挟まれるようにして走る只見線。
冬至が近づくこの時期、下界の日の入りは本当に早くなる。
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2016/11/13 只見線 427D 会津中川~会津川口

影が川を渡り終えた。そして、列車は豆粒のようにしか写らなかった。
作戦も構図も失敗が連続した1日になってしまった。
極端に本数が少ない路線で1つミスをするというのは致命的である。
ましてやそれが1つで済まなかったらなおさらだ。
こういう日もある、と割り切って次を目指せればそれがよい。

しかし、また出かけた翌週も晴れ予報のはずが昼過ぎまで全く晴れないという結果になってしまった。
美しいはずの紅葉がどう見ても曇っているのだ。声にならないような、そんな気分で帰路についたのであった。

何が欲しかったのか忘れてしまった時。或いは、かつて描いた夢を見失いかけた時。
もう一度、求めていた物は何だったのか思い起こしてみるのがよいかもしれない。
ここで終わらせてはいけない。
そう強く想って、新たなる夢へまた一歩。

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by wakashiosai | 2016-11-30 21:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

カントリーロード

秋も深まり向かった先は只見線。
好天に恵まれたこの日は、早戸のめがね橋のポイントに構えた。
時折通る車がカントリーロードを奏でていくような撮影地。
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2016/11/13 只見線 428D 早戸~会津水沼

遠くからよく聞こえるタイフォンの音で接近を知る。
本当によい立ち位置はここなのかと終始悩んだまま列車は過ぎていった。
何度か来ているとはいえ気づかなかったこと、知らなかったの方が圧倒的に多い。
慢心による甘い作戦計画は次々と挫かれていったのであった。

まだ諦めるのには少々早いのが救いである。
次に来た時同じ過ちは繰り返さないようにしたいものだ。

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by wakashiosai | 2016-11-25 21:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

青の境界 ~ Autumn Sky

霧明ける頃の羽前水沢でわくわくドリーム号を撮影した後は追っかけをした。
県境を超え秋田へ、刈取りの心配もいらない西目の俯瞰へと向かう。

高速が象潟まで開業しているのを知らずに酒田で降ろされてからは延々下道を走ってしまった。
到着時には既に展望台の人も多かったが場所は確保できた。
今後は新しい道路の開通も注意深く調べておく必要がありそうだ。

機材をセットし構図を定め終わると、程なくして奥の方から583系が見えてきた。
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2016/10/16 9815M 羽越本線 出戸(信)~西目

列車はモーターの音も高らかに眼下を過ぎ去っていった。

抜けの良さを期待した秋のリベンジ。
秋の澄んだ空の色を反射する海の色もまた美しい青。
今回は遠く水平線まで見渡すことができた。
お決まりの構図ではあるが、ひとまずは落着というところだろうか。

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by wakashiosai | 2016-11-11 21:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

金赤色にひかれ

仙石線は東北地方のJR線で唯一の直流電化路線。
そこを走る205系が検査のため郡山の工場へ向かう時は自走できない。
仙台駅で線路は繋がっていないので石巻から石巻線を経て東北線と接続する。
東北本線は電化されているが交流、石巻線に至っては非電化である。
これらの区間は機関車に牽引されて入出場することになる。
今回狙ったのはその出場。船岡でED75に牽かれる姿を撮った後は石巻線へ。
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2016/10/27 配8681 石巻線 佳景山~鹿又

小牛田から先頭を務めるのは鮮やかな赤、朱色4号を纏うDE10。
すっきりとした秋晴れの下、すっきりとした線路をのんびりと走っていく。
脇を通過するときに聞こえたブロワーの音がなんとも不思議なものだった。

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by wakashiosai | 2016-11-02 20:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)