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線路端風景録

赤+青

GWは遠く青森まで。2年ぶりに足を運んだ。

何度か訪れた北東北、撮影対象はブルトレや485系・583系がメインとなっていた。
それらのすべてが過去の物となってしまった今。
本線をゆく花型に隠されてしまっていた物たちに焦点を当てる。
男鹿線に蓄電池車が入るなど、ついにキハ40系にも終わりが見えてきたようだ。

深夜の東北道をひたすら走るということは今回はせず、18きっぷを使った旅行のように急がず北を目指す。
黒埼PAで2時間半ほど仮眠し、笹川流れ回りで勝木を目指す。
日本海を望む国道沿いの撮影地で新潟色のキハを撮ることにした。
到着した場面では山の影が迫っていたが、通過までには無事抜けた。
赤+青_b0329148_21054349.jpg
5/3 821D 羽越本線 勝木~府屋

色の種類が豊富な新津のキハ40。
どれが来るかは通過するまでのお楽しみという時もある。
個人的な好みも分かれるものだとは思うが、好きな色を追いかければよいと思う。
新津だけでも数色あるが全国各地様々な塗色が走っている。
西の方では朱色への統一が進むものの、各地域ごとの個性が垣間見えて面白いものだ。

時折休憩を挟みつつ、日本海側を北へと向かった。


# by wakashiosai | 2017-05-26 21:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR)

すぐそこにある非日常

「なにもない」があるところ。
目立った観光地などは少ないし沿線は田んぼや山林ばかり。
確かに「なにもない」ところなのかもしれない。

でも、そんなものは宣伝のための文句でまやかしにすぎないと思うんだ。
すぐそこにある非日常_b0329148_21270524.jpg
2017/4/16 いすみ鉄道いすみ線 102D  総元~西畑

非日常的な光景が広がる沿線。
こうして春になれば花咲き誇るポイントがあるのだから。

東京から1時間半の非日常空間。
近さゆえにいつでも、何度でも行くことが容易である。
刺激的だったはずの沿線風景がいつもの景色になってしまうのかもしれない。
きっとそれは恐ろしいことなのだ。


# by wakashiosai | 2017-05-10 21:00 | 鉄道撮影(私鉄)

ねがいごと

今にのこるかつての記憶。
ねがいごと_b0329148_14455967.jpg
2017/3/20 いすみ鉄道いすみ線 103D 大多喜~小谷松

菜の花がキハを彩る。
奇跡の復活車は今年も一足早い房総の春を走る。

 ・

未熟者なりにじっくりと計画を練った。
手段はなく方法も知らなかったがそこそこ楽しんでいた。
今となればよい思い出の一つである。
しかし欲望とは恐ろしいもので、彼の地をゆく姿をもう一度見たいと思うようになってしまった。
帰らぬ過去に囚われて叶わぬ想いだけが加速する。



# by wakashiosai | 2017-03-22 20:00 | 鉄道撮影(私鉄)

春を掴め

今日は啓蟄。
日増しに太陽は高く昇るようになって、暖かくなり、昼が長くなっていく。
冬型も長持ちしなくなるなど、至るところに春を感じるようになった。

花が咲き誇り、枯れていた山が一斉に芽吹く。
彩ゆたかな季節までもう少し。
春を掴め_b0329148_17580691.jpg
2015/4/12 東北本線 437M 大河原~船岡

変わりやすい天気とすぐさま移ろっていく彩りの数々。
勝利の喜びも敗北の悔しさもその場にいるから味わえるもの。
いつまでも冬ごもりしているだけで得られるものは何もない。
進みゆく季節と共に次なる一歩を踏み出して、来る春を掴みたい。


# by wakashiosai | 2017-03-05 18:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR)

春一番

昨日(17日)は春一番の発表があった。
やってくる彩のある景色の到来に期待を寄せる人も多いのだろう。
冬将軍もまだ負けるわけにはいかないようで、前線が抜けた今日は冬の気温となった。

寒さ極まる頃であるといわれている昨月26日は雪景色を求めて只見線へ向かった。
当日の午前中は気圧の谷により雪が舞う天気で、第一橋梁から見える景色は去年より多くの雪があったものの雪晴れの中の俯瞰は叶わなかった。

沿線を走り回っているうちに雲は流れていき、よく抜けた青空が広がった。
向かった先は会津川口駅近くの上井草橋を渡り右へ少し行ったところにある対岸に線路を見渡せる場所。
春一番_b0329148_15585979.jpg
2017/1/26 只見線 430D 会津中川~会津川口

木々が纏っていた雪は晴れて気温が上昇したためかほとんど落ちてしまったようだ。
慌てて雪の中を歩いていって濡れた冷たい足先も気にならなくなるほどにゆっくりと走っていく列車へ夢中になってシャッターを切っていた。

関東に住んでいる者にとって全てが非日常の光景である只見線の更なる非日常。
深い雪に閉ざされる地域で暮らしていくこと、その基盤を守ることは想像するに余りある大変なものであろう。
この冬も無事に乗り切ることができれば暖かい季節が待っている。
しかし、この雪景色とはまたしばらく会えなくなるのだと思うと少し寂しいものがある。


# by wakashiosai | 2017-02-18 17:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR)