線路端風景録

迫りくる夕闇

向かった先は眼下に大志の集落を見る尻吹峠の俯瞰。
既に多くの三脚が立ち並んでいた。

雄大な川のほとりを山に挟まれるようにして走る只見線。
冬至が近づくこの時期、下界の日の入りは本当に早くなる。
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2016/11/13 只見線 427D 会津中川~会津川口

影が川を渡り終えた。そして、列車は豆粒のようにしか写らなかった。
作戦も構図も失敗が連続した1日になってしまった。
極端に本数が少ない路線で1つミスをするというのは致命的である。
ましてやそれが1つで済まなかったらなおさらだ。
こういう日もある、と割り切って次を目指せればそれがよい。

しかし、また出かけた翌週も晴れ予報のはずが昼過ぎまで全く晴れないという結果になってしまった。
美しいはずの紅葉がどう見ても曇っているのだ。声にならないような、そんな気分で帰路についたのであった。

何が欲しかったのか忘れてしまった時。或いは、かつて描いた夢を見失いかけた時。
もう一度、求めていた物は何だったのか思い起こしてみるのがよいかもしれない。
ここで終わらせてはいけない。
そう強く想って、新たなる夢へまた一歩。

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# by wakashiosai | 2016-11-30 21:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

カントリーロード

秋も深まり向かった先は只見線。
好天に恵まれたこの日は、早戸のめがね橋のポイントに構えた。
時折通る車がカントリーロードを奏でていくような撮影地。
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2016/11/13 只見線 428D 早戸~会津水沼

遠くからよく聞こえるタイフォンの音で接近を知る。
本当によい立ち位置はここなのかと終始悩んだまま列車は過ぎていった。
何度か来ているとはいえ気づかなかったこと、知らなかったの方が圧倒的に多い。
慢心による甘い作戦計画は次々と挫かれていったのであった。

まだ諦めるのには少々早いのが救いである。
次に来た時同じ過ちは繰り返さないようにしたいものだ。

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# by wakashiosai | 2016-11-25 21:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

青の境界 ~ Autumn Sky

霧明ける頃の羽前水沢でわくわくドリーム号を撮影した後は追っかけをした。
県境を超え秋田へ、刈取りの心配もいらない西目の俯瞰へと向かう。

高速が象潟まで開業しているのを知らずに酒田で降ろされてからは延々下道を走ってしまった。
到着時には既に展望台の人も多かったが場所は確保できた。
今後は新しい道路の開通も注意深く調べておく必要がありそうだ。

機材をセットし構図を定め終わると、程なくして奥の方から583系が見えてきた。
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2016/10/16 9815M 羽越本線 出戸(信)~西目

列車はモーターの音も高らかに眼下を過ぎ去っていった。

抜けの良さを期待した秋のリベンジ。
秋の澄んだ空の色を反射する海の色もまた美しい青。
今回は遠く水平線まで見渡すことができた。
お決まりの構図ではあるが、ひとまずは落着というところだろうか。

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# by wakashiosai | 2016-11-11 21:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

金赤色にひかれ

仙石線は東北地方のJR線で唯一の直流電化路線。
そこを走る205系が検査のため郡山の工場へ向かう時は自走できない。
仙台駅で線路は繋がっていないので石巻から石巻線を経て東北線と接続する。
東北本線は電化されているが交流、石巻線に至っては非電化である。
これらの区間は機関車に牽引されて入出場することになる。
今回狙ったのはその出場。船岡でED75に牽かれる姿を撮った後は石巻線へ。
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2016/10/27 配8681 石巻線 佳景山~鹿又

小牛田から先頭を務めるのは鮮やかな赤、朱色4号を纏うDE10。
すっきりとした秋晴れの下、すっきりとした線路をのんびりと走っていく。
脇を通過するときに聞こえたブロワーの音がなんとも不思議なものだった。

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# by wakashiosai | 2016-11-02 20:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)

霧明ける頃

夜通し運転してもらってたどり着いた先は庄内平野。

到着した時もまだ暗く昼が短くなったことを実感する。
そして辺り一面に立ち込める霧が不安を掻き立てる。
一旦はかなり視界が遮られたがようやく晴れてきたその刹那、踏切が鳴った。
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2016/10/16 9815M 羽越本線 羽前水沢~羽前大山

満足とは言えない程度の陽射し。しかし、半面光線が先頭部の形状を如実にあらわす。
明けきらない頃、夢の国から現実へ続く長い夜道をわくわくドリーム号が駆けてきた。
でももう夢も終わり。今日も朝が来てしまった。

隣を気にせず、足を伸ばして寝ることができて気づいたときには見知らぬ世界。
或いはこの列車のようにいつもの場所へと帰着する。いつもとは少し違う列車旅を味わうことできる寝台列車。
そこで夜を過ごした一人ひとりにきっと様々な思い出があることだろう。
そんな魅力も時と共に薄れてしまったのか、定期列車として生き残るのはサンライズのみになってしまった。

昼夜兼用をコンセプトに開発された数少ない電車寝台特急車の583系。
時には昼行の臨時列車として、時には夜行として今もなおそのスタイルを崩さずに走り続けている。
いつかは来てしまう朝まで、よい夢が見られることを希う。

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# by wakashiosai | 2016-10-26 20:00 | 鉄道撮影(信越・東北・北海道・JR) | Comments(0)